2010年2月18日木曜日

2010/2/18 謝るって難しい

バンクーバーオリンピック、スノーボードハーフパイプ、国母選手は残念でした。日本の大部分を敵に回して臨む大舞台のプレッシャーは相当なものだったと思います。映像は見られなかったけど、顔面裂傷の写真は悔しそうでした。危機管理の観点から考えると、すごく勉強させられました。謝るって、本当に難しいですね。一連のトヨタ自動車の記者会見も考えさせられます。メディアに対してだけでなく、海外の政府の思惑まで斟酌しなければいけないとなると、いくら巨大企業とはいえ対応できないくらい問題が大きすぎます。まずは面と向かった相手に伝わる言葉を大切にしたいと思っています。
例えば大学病院に勤務していた頃。病棟看護師が患者を取り違えて別の患者に点滴してしまいました。ミスが発覚してからすぐに本人に説明、たまたま点滴の内容が同じ薬だったので実害がなかったものの、主治医である私と上司である教授から患者と家族に謝罪しました。言葉を尽くして説明と謝罪をしても、家族からは「裏切られた」という思いを取り除くことができませんでした。さらに重大な事故が報道では毎日のように伝えられます。謝ることは本当に難しいですね。
クリニック玄関損壊事故の際には、自動車を運転してクリニックに突っ込んだ運転手の方から当日には謝罪の言葉がありませんでした。運転ミスはしていない、欠陥車だと自分の責任を回避するかのような言い回しだけで、本当に必要な「謝罪」を聞くことができなかったので、私はひどく動揺してしまいました。謝るって本当に難しいですね。
人間は誰しもミスをします。私も失敗するでしょう。でもそうなってしまったら正面から向き合わなければいけません。

国母選手のコメント「両親が見えた。応援してくれるのでうれしかった」きっといい大人になれると思います>国母選手

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