2010年6月8日火曜日

2010/6/8 歯科金属アレルギー

今日も蒸し暑い一日でした。夕方には二軒隣りの竹村皮膚科クリニック、竹村先生に来ていただきました。医院のホームページ運営などについてお話をしました。また歯科金属アレルギーに対する検査対応について依頼できるように相談させていただきました。
現在、歯科治療で用いられる合金の金含有量は少なく抑えられており、パラジウム、銀、銅、ニッケルなど多様な元素を含んだ合金が使用されています。金属アレルギーによる口腔内疾患は、口内炎、口角炎、舌炎、口腔扁平苔癬(たいせん)などです。全身疾患としては、全身性接触皮膚炎、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)、扁平苔癬、偽アトピー性皮膚炎、顔面湿疹などです。こういった症状が出た場合、歯科や皮膚科などで対症療法を行いますが、それでも治癒しなかったり、再発を繰り返したりして他の原因が確定できない場合には、歯科金属アレルギーが疑われる可能性があります。
原因となる金属が確定した場合、それらを全部除去することで歯科金属アレルギーは治癒していきます。原因金属除去後の修復ですが、原因金属を使用していない金属での修復や、レジン、セラミックなどを使用することが推奨されます。しかし、金属はどんなものでもイオン化して唾液に溶け出す性質があることや、歯科で使用する金属のほとんどが合金であるために、再度新たな金属アレルギー発症の可能性もゼロではありません。また、口腔内に歯科金属を多種類使用することはガルバニー電流の原因になることもまれにあります。
いずれにせよ、よくご相談させていただいた上で治療方法を選択することをお勧めいたします。

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