2010年9月28日火曜日

2010/9/28 説明義務違反

説明義務違反 患者遺族と示談<asahi.comより>
治療中断により患者が死亡したのは担当医師に説明義務違反があったためなどとして、遺族が損害賠償を求め、今月6日に300万円で示談が成立していたことがわかった。
http://mytown.asahi.com/aomori/news.php?k_id=02000001009280001

この記事を読んで愕然としました。治療を中断したために病状が悪化して死亡したのが担当医師の説明義務違反だとして、遺族が損害賠償請求を行い、病院側は面倒を避けて示談としたという内容です。治療中断はあくまでも患者本人の意志によるもの。それを遺族は医者の説明が足らないためだと訴えるなんて・・・。病院側も医師の負担や面倒を避けようとする気持ちはわかるのですが、こんな例が示談に持ち込まれるならば、病院で患者が死んだら必ず何らかの損害賠償請求を起こされるのではないかと思わなかったのでしょうか。
極端な話、歯科でなら、抜髄して痛みがなくなったら治療中断することはよくありますよね。数年後にそのまま放置した歯が割れて抜歯されたとします。抜髄の時に歯が割れるなんて説明を受けていなかったから治療を中断したんだ、痛くなくなったからいいと思ったけど、まさか抜歯されるなんてそんな話聞いてない。だから抜歯した後にインプラントをするから、その治療費を損害賠償せよ! なんて言われたら卒倒しそう・・・口頭説明だけでは十分ではなく、カルテ記載が必要なところがミソ。そんなことまでカルテに書こうとしたら、15分で終わる処置に30分かけてカルテを延々と書かなくちゃならなくなる。そんな馬鹿な話があるのか。

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