2010年9月6日月曜日

2010/9/6 院内感染が業務上過失致死容疑?

帝京大学医学部付属病院で発生した多剤耐性の細菌アシネトバクターによる院内感染問題がマスコミで取り上げられています。私も大学病院勤務時代には院内感染防止委員会で活動しましたので、当事者の先生方のご苦労が目に浮かびます。しかしながら納得がいかないのは警視庁が業務上過失致死容疑で病院関係者から任意で事情聴取を始めたということです。院内感染が発生したことで刑事罰に問われるようになれば、大病院も中小の病院もリスクのある患者を受け入れることができなくなります。感染リスクのない患者さんなんているわけないし。もう少し建設的な取り組みを社会全体で考えないと、これからの医療が成り立たないと思います。今後の帝京大学附属病院の奮闘をお祈りします。

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